アリ校長の裏切り

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アロアシャ学園の校長だったアリさんが、モンジュールさんを始めとするアロアシャ学園や研究所のスタッフを裏切った。
アリ校長は、一昨年、3ヶ月間来日して、日本語の勉強をしたり、小学生や幼稚園児、日本の様々な人々との交流を務めた。しかし、それ以前から、校長としての職務を果たさず、アロアシャ学園に来ては、学園のパソコンでインターネットに向かい、シェアビジネスに明け暮れていたという。つまり、毎日、株取引にうつつを抜かしていたのである。
アリ校長と言えば、モンジュールさんの姉の子供で、ラッシャヒ大学で会計学を学び、アロアシャ学園の事務長から校長まで上り詰めた人物である。真面目で、几帳面で、日本からの助成金の取りまとめでは、無くてはならない存在であった。
それが、いつの日からか、他のバイテク研究所の研究員として勤める奥様のロジさんより給料が少ないことに不満をおぼえ、モンジュールさんの研究所の所長になったものの、研究部門の責任者と同じ給料であることに、さらなる不満をつのらせた。
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ついには、研究所の金で自分用のバイクを買い、咎めるモンジュールさんを罵倒して、アロアシャ学園を出て行った。
アリさんは、自分でジャガイモ生産の会社を立ち上げ、畑を借り、モンジュールさんの研究所で生産した種ジャガイモを横領するためにアロアシャ学園から持ち出そうとしたところを優秀なる学園のガードマン氏に制止された。
モンジュールさんは、
「アリさんがアロアシャ学園を辞めたとき、だれも悲しまなかった。普通は、そういう時は、悲しいでしょう。でも、アリさんだけは、だれも感じなかった。」
と言っていた。
アリさんは、研究所の職員のブルブル氏に電話をしていた。日本からの来客を確認していた。
アリさんは、平然として横領したバイクでアロアシャ学園に現れた。
アリさんは、臆することなく、
「バイクで遊びに行きましょう。この近くでジャガイモの農場をしているので見に行きましょう。」
と言ったが、
「私は、あなたに協力することはない。」
とはっきり断った。
アリさんは、
「忙しいから帰ります。」
と言って横領バイクで帰って行った。
後日、日本への帰国前日、アリさんは奥さんのロジさんと横領バイクでアロアシャ学園に現れた。そのときは、焼き鳥パーティの準備で多くのスタッフがアロアシャ学園にいた。だれも、アリさんを相手にする人はいなかった。一緒に焼き鳥を食べないかと誘ったが、子供たちが家に待っていると言って、横領バイクで二人は帰っていった。
何がアリさんをそうさせたのか?
アリさんはジャガイモは素人である。自分もモンジュールさんと同じことができると思ったのだろう。以前、モンジュールさんの研究所と農場を乗っ取った悪人どもも同じ考えを持った。しかし、素人の研究では続くことはなく、すぐに、寒天培地の細胞はダメになり、研究所も農場も閉鎖に追い込まれた。
モンジュールさんの話では、一昨年から昨年にかけて、ジャガイモが大豊作となり、価格が暴落したという。ジャガイモしか作らないアリさんは、大損しているに違いない。

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